Vol.9 スウェーデン音楽
出演:榎本翔太(ニッケルハルパ、フィドル)、渡辺庸介(パーカッション)
2017年1月21日(土)14:00〜15:30
2017年最初のコンサートはスウェーデン音楽。思わずステップを踏んで踊りだしたくなるようなフォークチューンから、哀愁漂うメロディまで、スウェーデンの伝統的な弦楽器ニッケルハルパの演奏でスタート
【解説】
僕たちが演奏している音楽はスウェーデンの「フォークミュージック」です。日本で「フォークミュージック」という単語を聞くと60年代と70年代に流行した音楽を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここでいうフォークミュージックとは昔から存在する、人々の生活に根付いた音楽の事を指します。スウェーデンの冬の一日は短く、朝9時に明るくなり始めたと思ったら14時ごろにはまた暗くなり始めてしまいます。そんな長い夜には、暖炉の前で家族や友人たちと集まり、お酒を飲みながら音楽が演奏されていました。楽譜などは存在せず、世代や土地を超え、人から人へと受け継がれて現代に存在している音楽です。本来はフィドルやニッケルハルパなどのメロディー楽器で演奏されていた音楽ですが、本日はニッケルハルパ・フィドルとパーカッションの二人でお送りします。(なべ)
榎本翔太(ニッケルハルパ、フィドル)愛称:えも
スコットランドで少年期の8年間を過ごし、欧州クラシック教育をうけつつ、 ダンス伴奏からポップス、ジャズまで広く経験する。 北欧音楽バンド「Drakskip(ドレクスキップ)」に所属し、同バンドで2012年と2014年にスウェーデンとフィンランドの音楽フェスティバルにて演奏。2014年、Fuji Rock Festivalに出演。2015年からスウェーデンに1年間留学し、ニッケルハルパの奏法と文化への理解を深める。ちなみに彼のはじめてのニッケルハルパの師匠は「Youtubeの動画」である(当時身近に教えてくれる人がいなかったので)。
Drakskipのフィドル奏者、野間友貴とのデュオ「Yuki and Shota」のCDを発売、ライブ活動を行う。
ソロでの演奏や、他アーティストのサポート演奏も行っている。
渡辺庸介(パーカッション)愛称:なべ
1986年7月1日生まれ、京都府綾部市出身。
タンバリンを主軸に、あらゆる打楽器からボイスパーカッションまで様々な音色を駆使した、ジャンルにとらわれない柔軟かつ大胆なプレイが持ち味。これまで北欧音楽バンドDrakskipのパーカッション、メインMCとして全国、世界で年間150本を超える演奏活動を行う。2012年、2014年にはスウェーデン、フィンランドの音楽フェスに参加、2015年のFUJI ROCK FESTIVALでは異例のアンコールをうける。
2015年に拠点を東京に移してからは様々なミュージシャン、バンドと共演。同年夏にはNHK連続テレビドラマ小説『マッサン』のヒロイン、シャーロットケイトフォックスのソロライブツアーメンバーとして全国8カ所をまわる。
現在はスウェディッシュ、アイリッシュ、ブルガリアなどの民族音楽からポップスまで、ジャンルを問わず幅広い活動を続けている。 http://nabecussion.com
【楽器の説明】
ニッケルハルパ:スウェーデンの民族楽器。ニッケル=鍵盤、ハルパ=弦楽器。 鍵盤で押さえ弓で弾く4本の弦と、共鳴のための12本の弦が張ってあり、ホールで弾いたような広がりのある音を出すことが出来る。 起源は14世紀と言われる古い楽器。
フィドル:民族楽器として演奏されるヴァイオリンのこと。