チェルノブイリ原発から逃れてキエフに移り住んだのは、カテリーナさんが生後一ヶ月のときだそう。
ウクライナの伝統楽器バンドゥーラをつま弾きながら、前半はウクライナの歌、後半は日本の歌をたっぷり聞かせてくださいました。
バンドゥーラについて
バンドゥーラは、私の故郷・ウクライナの民族楽器です。
ツィターやリュートの特徴を併せ持ったような構造と音色で、コサック時代を中心に目の見えない人によって演奏されていました。もしかすると、日本の琵琶法師とウクライナのバンドゥリステは、共に音楽的背景が似ているかもしれません。
バンドゥーラの起源は12世紀頃にさかのぼります。
その後15-16世紀にはポーランドの王に、また、18-19世紀はロシアの宮廷に仕える専属の奏者によって演奏されました。
バンドゥーラは、およそ50から60の弦からなり、半音階で5オクターブの音域があります。
本来はノスタルジックな響きを持つバンドゥーラですが、演奏する楽曲によって様々な世界を作り出すことができます。
日本ではあまり知られていない楽器ですが、ぜひ聴いてみてください。
(カテリーナさんHPより)
カテリーナ・グジー
幼少期より故郷ウクライナの民族楽器であるバンドゥーラに触れ、民族音楽団「チェルボナカリーナ」で活動する中で、10歳の時に日本公演のため初来日。16歳からウクライナ・レフゥツキー音楽専門学校で声楽、バンドゥーラの演奏技術、音楽理論を本格的に学んだ後、2008年、音楽活動の拠点を東京に移す。
現在は日本で活動する数少ないバンドゥリストの一人として、国内ツアーの開催やライブハウスでのパフォーマンスなど、精力的な活動を行っている。
https://www.kateryna-music.jp/
世界音楽紀行 ウクライナの音楽 (ギャラリーオアシスfecebookページより)
12月はウクライナのコンサートが開かれました。
寒い中お越しくださった皆様、ありがとうございました。
今回の楽器はバンドゥーラという、ウクライナにしかない弦楽器は弦が65本、重さはなんと8キロもある珍しい楽器でした。
音色はハープとギターを合わせたような音で、いつまでも聴いていたい思わせるような清らかで美しい音色でした。
日本でもカテリーナさんを合わせて2人しか演奏できる人のいないというこの楽器は、弾き方も独特!
右手で下の方にあるたくさんの弦を琴を弾く時につけるような爪をつけて弾くようにし弾き、左手は上部の弦を弾くのですが、弦と弦の間隔が狭い為に弾きたい弦以外の弦を指で除いて弾くという、説明を聞いただけで難しそうな演奏方法で音を奏でているのでした。
さらにカテリーナさんはこの演奏に加え歌も歌われるので、一曲に詰め込まれた技術の高さに観客席からは「へぇ!」「すごい!」と驚きの声があがりました。
前半はウクライナの音楽、後半は「涙そうそう」や「上を向いて歩こう」などの日本の曲を演奏してくださり、素敵な音色と歌声に肩を揺らしながら聴くあっという間の2時間でした。
カテリーナさん、素敵な演奏をありがとうございました!