ウズベキスタンの衣装がとても似合っていた万集さん。長いネックのドゥタールは2弦しかないのにとても豊かな音色を奏でます。明るく楽しいおしゃべりと笑顔にお客様も思わず笑顔になったひとときでした。
中央アジアに位置する共和国。 面積約44万平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口約3000万人。国民の8割以上はウズベク系。その他タジク系、カザフ系、ロシア系、朝鮮系など非常に多様な民族が住む多民族国家です。公用語はウズベク語、ロシア語。この他サマルカンド、ブハラ等の都市ではタジク語が日常会話に使われています。
親日国であり、日本の技術、日本の文化に興味をもち日本語を勉強する学生も多くいます。 伝統音楽がとても盛んで、地域の音楽学校、音楽高校、芸術大学には必ず民族楽器を学ぶ生徒がいます。学校の音楽教育でも伝統音楽や民族楽器やについて詳しく触れられ、演奏会、街中で流れる音楽、結婚式での生演奏等でも民族音楽を聞く事ができます。
最近では現代的なウズベクポップスなどにも民族楽器を取り入れた新しいスタイルが存在し、国民に広く親しまれています。
イラン発祥の伝統楽器。現在はウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、新疆ウイグル自治区で演奏される2弦の撥弦楽器。形、大きさ、弦の質など地域により様々な種類のドゥタールがある。
Dutar (ドゥタール)のDu はペルシャ語で2、tarは弦、を意味する。ウズベキスタン、タジキスタンで演奏されるドゥタールは、長いネックに絹糸を張ったもので、とても深く柔らかい表情豊かな音色を持つ。ドゥタール独自の演奏技法が用いられ、時に2弦とは思えぬ豊かな響きが奏でられる。
駒崎万集(こまざき ましゅう)
ドゥタール奏者。2015年10月 青年海外協力隊に志願し、音楽教師としてウズベキスタンのブハラ市にある小中一貫校に派遣される。その約一年後、ウズベキスタンの民族楽器ドゥタールの音色に魅了され現地で習い始める。2017年10月日本に帰国後、本格的に演奏活動を開始。ウズベキスタン、タジキスタンの美しい伝統音楽を、ドゥタールのソロ、弾き語りで演奏するスタイルを確立。ウズベキスタン、タジキスタンの大使館イベント、ライブ、各種コンサート、ラジオ等で精力的に演奏をしている。2018年9月、ウズベキスタンで開催された第一回国際伝統音楽フォーラム(International Maqom Art Forum)にて、ウズベキスタンの伝統音楽を演奏したことにより、ソリストとして三位を受賞。東京都出身。東京都立日比谷高等学校卒業。東京音楽大学ピアノ科卒業。ピアノを村上隆、ドゥタールをGuzal Muminova に師事。
11月 ウズベキスタンの音楽(ギャラリーオアシス フェイスブックページより)
この度の世界音楽紀行は、ウズベキスタンのドゥタールでした。演奏してくださった駒崎万集さん、お越しくださった皆様、ありがとうございました!
誰もが気になったであろう「ましゅう」というお名前は本名で、お母様がハイジのマシュウおじさんが好きだったから・・・とお話してくださる、とても楽しい方でした!
ウズベキスタンへ行かれて、小学生の先生を経験されたお話なども興味深く、日本人とはまた異なった感性や価値観を持っている国だという事がわかりました。
ドゥタールの弾き方も、たった2本の弦を、滑らかな指のはじき方で、複雑な音色を出す・・・とっても不思議で美しい演奏でした。2時間、たっぷり演奏してくださり、沢山のお話しで魅了してくださりありがとうございました! (スタッフ:ニック)