ほのかの「世界音楽紀行」

ケルト音楽での様子

 

　初めての生演奏。娘は何しに来たのかわからず、立ったり座ったり落ちつきませんでしたが、トシバウロンさんの激しい演奏にはびっくり、よく見ていました。踊って楽しんで欲しいのですがやっぱりちょっと恥ずかしいのか、うろちょろ・・・。演奏後、楽器を触らせてもらい、この時は本当に楽しそうにノリノリで演奏してました。

　聴いていないようで聴いているんですね。帰りの車で買ったCDをかけたら、「さっきの？」と聞いてきました。子どもは大人よりもたくさんの音を聞き取れるとか。この時期にたくさん聴かせてあげたいです。演奏を聞く、楽器を触る、奏者と関わる、すべて楽しそうでした。

 

インド音楽での様子

 

　最初、物珍しい楽器やたいこを叩く指の早さに目を奪われ、聴き入っていましたが、次第に心地よい音色に誘われて、うとうとと気持ち良く眠りにつき、生演奏を聴きながら贅沢なお昼寝をしていました。

 

ブルガリア音楽での様子

 

　口でドラムのような音を出すのを隣でまねていました。口で楽器の音が出せる！楽器なしでも音楽は出来るんですね。まねすることで覚えたり、楽しさや難しさを感じたり、やってみたいと思ったり・・・、こういう体験っていいですね。

 

琵琶音楽での様子

 

　楽しく、くつろいで聞くいつもの感じとは違い、琵琶独特の張りつめた空気を感じ取ったのか、ちょっと大人しく、騒いではいけないというように静かに聞いていました。3才なのに、音楽の雰囲気により聴き方が違いました。

 

アフガニスタン音楽での様子

 

　今回は演奏者さんの息子さんがいて、体が自然と音楽に乗っていました。娘もつられて頭をブンブン振っていました。まねしているのか音楽に合わせてるのかは分かりませんが、こういう影響がまたいいです。同世代の子どもたちがもっと一緒に音楽を聞けたらと思います。

 

子供に音楽を聴かせたい思い

 

　生演奏はTVやCDでは伝えられないものが伝わってきます。生演奏ならではの、奏者と聴衆の一体感をぜひ味わって欲しい。 耳で聴いて、目で見て、全身で感じ取ってほしい。親の希望は（笑）。でも、楽しんでくれているだけでもいい。吸収力の高いこの時期は、机に向かう勉強より、人と接して、教科書では学べないことを体感して欲しいです。どの国の音楽も素敵です。音楽は世界共通と言うのも納得です。

　日本人は座って音楽を聴き、野外イベントで演奏してる人がいても遠巻きに見ていたり、じっと黙って聴いていますね。我が子には、海外の人のように、楽しい音楽の時は演奏者の前で踊ったり歌ったり、恥ずかしがらないでやってほしいな、という思いもあります。

　

子どもを連れてきた理由

 

・私も穂華も音楽が好きだから。

・家から近い場所で、世界の音楽を聴けるから。

・この時期の柔軟な耳を生かしてあげたいから。
・ドレミファでない聴いたことのないような音楽を聴かせたいから。

 

参加してみて良かった点

 

　1回目は、周りに迷惑をかけないかとてもはらはらしていました。案の定、立ったり座ったりだったので2回目行ったら「また来た」と思われないか心配でしたが、優しく受け入れてもらい、いつの間にか常連になりました。子ども連れにとってこういう所に来るのは勇気が要ります。音楽より周りを気にしてしまうので。皆さんの優しさがとても嬉しかったです。

　穂華も回を重ねるごとに音楽や楽器に興味をもち、楽しさを覚えていっているように感じます。おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がられ、それも嬉しそうです。子どもからお年寄りまでが集まって聴くという体験も初めてです。子どもとお年寄りでは聴く音楽が違うと思いがちですが、同じなのですね、音楽ってすごい。ギャラリーオアシスは音楽を聞きに来るところ！と分かっているようです。

 

　余談ですが、特等席で贅沢だなぁといつも思います。世界にはさまざまな文化があり、音楽の背景にその文化が見えてきます。衣装も見たことのないものがあり、音楽と衣装が合わさることで、その国を何となぁく想像できるし、高い技術で毎回驚かされます。

　子供向けの音楽会は、大きなホールであったりもしますが、大人向けの音楽会で子どもも一緒、というのはなかなかありません。だから、とても嬉しい。母に話すと、「いいなぁ～、そういうところが近くにあって。生演奏だなんて贅沢だね」と言われました、こういう活動がもっとあると良いですね。